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プログラミング教育は、進学や就職にどんなメリットがある?

こんにちは、子ども向けプログラミング教室「Tech for elementary(以下、TFE)」本部の澤部アイコです!

 

最近、多くのママとお話しするたび、プログラミング教育はプログラマーやIT関係の職業を目指さない子にもメリットがあると知ってもらえるようになったと感じています。

 

けれどプログラミング教育の説明でよく聞く、「子どもたちの可能性が広がる」とは具体的にどういうことで、プログラミングを学んだ子どもはどんな仕事につけるのでしょうか。

 

ここではプログラミングで鍛えた能力が、進学や就職にどうつながるのかをお話ししますね。

 

 

理系の天才を育てるの?STEM教育とは何か

 

2008年、アメリカでバラク・オバマ氏が大統領に就任。IT分野での深刻な人材不足のため、科学技術分野の高度人材育成が急務であることが発表され、日本でも問題意識が広まりました。IT分野での人材不足が問題視されるのは、それが今後、経済の成長を維持するために不可欠な要素だからです。ITの成長なくして国際競争を勝ち抜くことは、より一層むずかしくなっていきます。

 

けれど違う視点を持ってみるとそれは、ITを味方につけることで子どもたちは自立し、精神的・経済的に豊かな人生を手にできる可能性が広がることを意味します。

 

そういった認識が広がったことで、教育関係者や、教育に高い意識を持つ親御さんたちからは、次世代を担う人材を育成する“STEM教育”への関心が高まりました。STEM教育という言葉、一度は聞いたことがあるママも多いと思います。

 

STEMとは、
・Science(サイエンス)科学
・Technology(テクノロジー)技術
・Engineering(エンジニアリング)工学
・Mathematics(マスマティックス)数学
の頭文字をつなげた造語。理系が苦手な人には、ちょっと尻ごみしてしまいそうな言葉がならびましたね。

 

STEM教育では、プログラミングやデータの分析など、ハイテク分野に重点が置かれています。

 

発達したAI(人工知能)やロボットが今ある仕事を奪い、「人間がロボットに使われるようになる」との予測が一気に現実味を増してきたここ数年。自分で何かを創造することや、ロボットに使われるのではなく、ロボットを使いこなす能力を身につけることが大切だと考えられるようになったことで注目されました。

 

プログラミングはこの、STEM教育の一環です。

 

現在全国には、都市部を中心として以下のようなSTEM教室があります。
・プログラミング
・ブロック
・ロボット
・上記を組み合わせ、ブロックで組み立てたロボットをプログラミングで動かすことを学ぶ教室
・プログラミングを取り入れてゲームやアプリを作成する教室
・実験を含む体験型の理科教室

 

「お友だちがレゴを習う」という話を、子どもから聞いたことはありませんか?おもちゃだと思っていたレゴを習うことにびっくりした方がいるかもしれませんが、それもSTEM教育を導入した教室の一例です。

 

また、定期的に決まった場所に通う教室のほかに、夏休みなどを利用して短期間で学ぶキャンプやイベント形式の教室も注目されています。

 

 

進学・就職に直結する、高校生向けSTEM教育

 

幼児教育のひとつとして注目されることの多いSTEM教育ですが、ロボットの全国大会や、プロフェッショナルに近いプログラミングを学ぶ中高校生向けの講座もあり、社会で通用する能力を直接的に身につけることができると人気です。

 

たとえば”Life is Tech!”。これは中高生向けにプログラミングを教えるライフイズテックが春・夏・冬の長期休暇期間に開くキャンプ(短期集中講座)で、スタート以来、年々応募者が増えています。

 

幼少期はまだパソコンにもスマホなどの端末にも触れる機会が少なかった現在の参加者は、8割がプログラミング初心者です。

 

コースは
・iPhoneやAndroidのアプリ制作
・マインクラフトなどのゲームの開発
・映像制作
・アニメ制作
・音楽制作
・カメラや写真などのグラフィックコース
・LINEスタンプの制作など
「やってみたい」と思わせる内容が充実しています。

 

特徴的なのは、普段よく利用するサービスやモノを「作る側に立つ」という視点。発明や創造は一部のセンスや能力をもった人の専売特許ではなく、自分が作り手になる体験ができるコース編成となっています。

 

学生たちは4〜5日間の講座を通し、グループで制作にあたります。制作にはプログラミングなど基本となる知識や技術のほかに、協調性やコミュニケーション能力など、実社会で求められる力をダイレクトに育成することができます。

 

” Life is Tech! ”のほかにも、中高生を対象としたよりレベルの高い講座やイベントは増えています。制作物が大学入試において評価されるケースや、コンテスト形式であれば入賞経験が就職の際に自分の強みとなり、企業からのスカウトにつながるケースもあります。

 

今後より低い年齢でプログラミングを身につけ、即戦力となる人材が増えれば、こういったチャンスはさらに拡大されることでしょう。

 

 

学生時代にプログラミングを学んだ人は今、どんな仕事をしているの?

 

プログラミング教育への注目が高まるにつれ、これまではプログラミングを学ぶのは高校の商業科、あるいは高校卒業後の専門学校でと限定されていた機会が、習い事やワークショップによってより低年齢にまで広がるようになりました。

 

そしてここ数年、小学生から高校生のあいだにプログラミングに興味を持ち、チャンスをいかしてその能力を伸ばした学生たちが社会に出るようになってきました。

 

彼らが選んだ仕事の一例を紹介します。

 

① ベンチャー企業の経営者
より多くの人がチャンスを手にするようになった今、自らの手で作ったサービスを提供し、起業を目指すのはプログラミングを学ぶことの大きな醍醐味といえます。プログラミングによって商品を作ることだけでなく、会社という組織を生みだすこともまた、プログラミングで鍛えた能力が大きな助けとなり、日本でも高校生で企業する人材が生まれています。

 

② 上場企業でエンジニア
IoT(家電などをはじめとする、モノのインターネット)にすでになじみのある世代にとっては、プログラミングに興味がなくても「自分の仕事や生活を便利にしたい」という気持ちが入り口になり、自然な流れでシステムを作っていることが珍しくなくなっています。出版業界でデザインにたずさわった経験をいかすなど、異業種から転職し、プログラマーやエンジニアとして働く人もいます。

 

③ 家業をつぎ、システムを新しく構築
理系の大学を出てIT企業に就職しても、早い段階で実家の農業をつぐなどまったくの異業種に転職する人もいます。古い体制を作り変え、ITを導入したシステムを構築して効率化をはかり、実用にあった形で能力を発揮するケースも増加。人材不足や非効率な状況に悩む業種に活路が見いだせる可能性も高まっています。

 

ロボットに仕事がうばわれることは、本当に恐ろしいのか

 

2011年、アメリカ・デューク大学の研究者キャシー・デビットソン氏は、ニューヨークタイムズのインタビューのなかで「今の子どもたちの65%は、大学卒業時には現在存在しない仕事につくだろう」と話しました。

 

当時それは「ロボットに仕事を奪われる恐ろしい未来」として受けとられたこともありました。けれどプログラミングを学んだ子どもたちはすでに、自分の仕事を自分で見つけ、そこに新たな道を見出し歩き始めています。

 

まだ義務教育にプログラミングが導入されていない現在でも、プログラミングで学んだ知識や技術を実社会でいかせる人材が少しずつ生まれているのです。

 

今後、プログラミング教育が行き渡ればこの状況はさらに広がり、どんな仕事にもプログラミングの考え方をあてはめ、やりたいことを実現していける人は増えるでしょう。

 

こわがる必要はありません。

 

子どもはみんな、未来を切り開く力を持っています。大人は子どもの「やってみたい」気持ちに少しでもプログラミングを取り入れるチャンスがあれば、入り口を示してあげればいいのです。

 

 

 

 

Text by: 黒田 靜

 

 

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