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パソコンなしでプログラミング的思考は身につく?世界のボードゲーム7選

こんにちは!子ども向けプログラミング教室Tech for elementary(以下、TFE)の澤部アイコです。

 

2018年5月16日(水)~18日(金)、東京ビッグサイトで「教育とIT」をテーマにした日本最大級の展示会、教育ITソリューションEXPO (EDIX)が開催されました。

参考記事:【イベレポ】教育ITソリューションEXPO (EDIX)2018 in 東京ビッグサイト

 

世界各国から教育やICTに関わる企業が集まり、未来を感じさせるサービスが多数出展されたこのイベントのなかでも、ボードゲームを出展したCAST JAPANには、開催前からTFE加盟者さんの熱い視線が集まっていました。

 

そこで今回は注目の集まるボードゲームを実際に手に取り、
「家庭でのプログラミング教育に使える?」
「子どもたちだけじゃなく、大人の生徒さんも楽しめる?」
など、みんなの疑問を検証してきました!

 

TFE加盟者さんも「これいいよね!」おすすめのボードゲーム5選

 

① KATAMINO(カタミノ):フランス

 

 

論理的思考力:★★★
問題解決力:★★★
ルール:区切られたスペースを、指定のブロックのみを使ってうめる
価格:(大)5,600円、(小)3,600円(いずれも税別)

 

ボードゲームのなかでも、KATAMINOは赤ちゃんからシニアまでが楽しめるビジュアルとフォルムで、お客さんの注目を集めていました。

 

子ども向けプログラミング教室や、大人を対象としたパソコン教室 を運営する十日町パソコンカレッジの北野先生は「子どもからシニアまでみんなが遊べる!」と即購入。

 

対象年齢は3~99歳とされているものの、積み木遊びや色認知、型はめなど1歳から遊べます。

 

付属するルールブックには500問が掲載されており、一生を通じて遊べるゲームです。プレイ人数は1~2名とされていますが、みんなで知恵を出しあって答えを探すコミュニケーションツールとしても優れています。

 

② BALANCE BEANS (バランス・ビーンズ):アメリカ

 

 

算数脳:★★★
プログラミング力:★★
ルール:シーソーの左右に“お豆さん”をのせ、 バランスを取る
価格:3,600円(税別)

 

単純なバランスゲームかと思いきや、算数の力が鍛えられるゲームです。感覚でプレイすると、バランスがとれていると思い込んでいたシーソーは勢いよく傾きます。

 

計算の要素をくわえると対象年齢は5歳からとなりますが、カラフルでかわいい“お豆さん”のバランスゲームは、公園のシーソーのようで幼い子どもでも楽しめます。

 

難易度は4段階あり、40枚の問題カードが用意されています。プレイ人数は1人ですが、左右に分かれて対戦や、何人かで順にお豆さんを乗せていくなどオリジナルのルールで遊ぶことも可能。

 

息をつめてお豆さんを乗せていると、いつのまにかすべてを忘れて頭がスッキリしています。

 

③ QUORIDOR KID(コリドール・キッズ):フランス

 

(左)子ども向け、(右)大人向け・小サイズ

 

論理的思考力:★★★
プログラミング力:★★★
ルール:フェンスを使いながらネズミをすすめ、向かいにあるチーズを早くうばう
価格:5,200円(税別)

 

囲碁・チェス・オセロと同様、プログラミングの研究対象となっているコリドール。3つのゲームの良さをあわせ持ち、なおかつシンプルな構成で世界中にファンを持つゲームです。

 

子ども向けに作られたコリドールキッズは、ネズミやチーズといったモチーフを採用し、思わず手に取ってみたくなるビジュアルです。

 

 

一方で子ども向けとは言っても、ルールは大人のものと同様に本格的。

 

プログラミングや、このゲームに慣れない子どもに「やらせっぱなし」にはできません。ある程度ルールを理解した大人が一緒にプレイするか、少しずつルールを複雑にしながら子どもたちだけでも遊べるようにするなどの工夫が必要です。

 

④ GRAVITY MAZE(グラビティ・メイズ):アメリカ

 

 

論理的思考力:★★★
プログラミング力:★★★
ルール: 指定されたタワーを使って迷路を完成させ、ボールをゴールに入れる
価格:5,040円(税別)

 

立体的なタワーを組み立て、3Dの迷路を完成させるゲームです。論理的思考力やプログラミング力だけでなく、空間認識力も育むことができます。

 

スタートからゴールまでのプロセスが視覚的に確認でき、ゴールに入った時の達成感もあることから、複雑なルールは理解できない年齢の子どもでも取り組みやすい教材です。

 

一方で付属のカードにある問題は難易度が高く、低年齢の子どもが一人で取り組むのは難しそう。一見「子どもだけで遊べるおもちゃ」には見えても、うまく能力を育むためにはサポートが必要です。

 

⑤ CODE MASTER(コード・マスター):アメリカ

 

 

工学的思考力:★★★
プログラミング力:★★★
ルール:クリスタルを獲得しながら、指定された道を決められた回数通ってゴールまで行く道を考える
価格:4,050円(税別)

NASAのプログラマーが開発したコードマスターは、コーディングの考え方を身につけられるゲームです。

小学校1年生の息子を持つ西船橋ワイワイキッズスクールの種村先生が、「ある程度ルールを教えてあげれば、子どもが一人でも楽しめる」と感じたもの。

 

 

ロールプレイングゲームを感じさせるビジュアルや設定は、特に男の子が好みそうな作りになっています。種村先生のお話では、「パソコンを使わせたくないと思っているママが、おうちで子どもと一緒に遊ぶのによさそう」とのこと。

 

8歳以上を対象とし、条件分岐やループ構成など、本格的なプログラミングスキルが身につく内容です。

 

一方でゲームにあまり興味がない子や、女の子が夢中になれるとは言いがたい点はデメリット。同様に開発された“コード・プログラミング・ゲーム”シリーズは、内容は非常に充実しているものの、パッと目を引く要素が少なく、EDIXでもお客さんの集まりは少なめでした。

 

 

女の子も楽しめる?ビジュアル要素高めの「かわいいゲーム」を検証

 

低年齢では特に、女の子が興味を持ちにくいと言われているプログラミング。ボードゲームでもコマやパーツがカラフルではあっても、女の子も楽しめるものは少ない印象です。

 

そこで「女の子が好きそう」であることを基準にゲームを2つ選び、実際にプレイして検証しました。

 

⑥ CHOCOLATE FIX(チョコレート・フィックス):アメリカ

 

 

論理的思考力:★★★
論理的推理力:★★★
ルール:カードに書かれたヒントをもとに、9個のチョコレートの正しい配置を見つける
価格:3,450円(税別)

 

本物に近いサイズのチョコレートの配置を考える、 “かわいい”ビジュアルのチョコレートフィックス。プログラミング力を重点的に伸ばすゲームではなく、推理力が問われる内容であることから、大人のコミュニケーションツールとしても優秀です。

 

コンパクトで視認性も高く、CAST JAPANのブースへ来た多くのお客さんが、真っ先にこのゲームを手に取っていました。

 

 

一方で問題カードの難易度が上がるのは早く、初級でも後半はかなりの思考力が必要となります。育脳や脳トレとしては効果的なゲームではあるものの、「低年齢の女の子が継続して楽しめるか」という点では難しいでしょう。

 

HOPPERES(ホッパーズ):アメリカ 

 

 

空間計算力:★★★
問題発見力:★★
ルール:となりのカエルをジャンプすると、ジャンプされたカエルを池から取り除くことができる。最後に一匹残るようにカエルをジャンプさせる順番を考える。
価格:2,800円(税別)

 

コンパクトでオーナメントとしてもかわいいホッパーズ。こちらもプログラミングに重点を置いたゲームではないので、プログラミング色が濃いゲームが苦手な人でも楽しめます。

 

問題を解決するための方法や手順である「アルゴリズム」の考え方が鍛えられるゲームで、40問の問題カードがついています。

 

こちらも難易度は高めで、初級でも子どもが一人で取り組むには難しい内容です。

 

 

ボードゲームは「一緒にプレイ」を前提に考える

 

 

ママ目線に立ったとき、あるいは教室の待ち時間に。「一人で遊んでくれる」、「子どもだけで遊べる」要素はゲームだけでなく、おもちゃ全般に求めてしまいがちです。

 

ただ今回ご紹介したプログラミング的思考を育むボードゲームには、「最初から子どもだけで遊ばせることができて、なおかつプログラミング的思考力を伸ばせる」といったものはありませんでした。

 

スタートするとき、あるいはプレイ全体を通じて、ルールを理解した人がそばにいることが前提となるものばかり。

 

一方でそれは、プログラミング的思考力や論理的思考力が、周りの人とのコミュニケーションを通じて、より効果的に伸びるものであることも意味しています。

 

ここで紹介したゲームは、理解するのに少しの時間と手間を要します。けれどひとたび理解できれば、長く、着実に子どもたちの能力を伸ばしてくれるでしょう。お正月や長期の休暇に、親子ではじめるプログラミングに、ぜひご活用ください!

 

 

【参考資料】
フリーペーパー「ボードゲームではじめるプログラミング学習」
フリーペーパー「ボードゲームは玩具か?教育か?」

      

Text by 黒田 靜

 

 

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