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子どもと楽しむ家庭のパソコン③わが家のインターネットルール

 

こんにちは!子ども向けプログラミング教室“Tech for elementary(以下、TFE)”本部の澤部アイコです。

 

みなさんのご家庭では、お子さんがインターネットやゲームで遊ぶ時間や内容について、ルールを決めていますか?

 

多くの方が頭を悩ませる問題ですが、残念ながら「このルールならうまくいく!」という答えはありません。

 

けれどインターネットでは一歩間違えば取り返しのつかないトラブルも発生するため、「答えがないから、好きなようにやらせる」のは危険です。

 

そこで今回は子育て経験のあるママに、それぞれのおうちのルールや成長にともなう変化を聞いてみました。

 

ママたちのお話からは、「何をどう心配するべきなのか」が見えてきました!

 

 

「メディア」をどう扱っていますか?

 

 

現在、テレビ・ゲーム・スマートフォン・パソコン、タブレットを使用している時間は、「メディアの時間」と呼ばれています。

 

学校ではそれらをトータルした時間を計算し、勉強や睡眠などに適切な時間を確保するように指導されています。

 

一方でゲームやスマホにふれている時間はインターネットを通じてお友だちとつながっている場合も多く、「子どもの友だちづきあいを制限するようで気が引ける」と話す方や、「わが子が次の日学校で、話の輪に入れないと思うと胸が痛む」と話すママもいます。

 

年齢によってもルールや気がかりはちがってきそうです。

 

そこで園児から高校生までの、お子さんとのインターネットルールや、ママが今気がかりなことなどについてうかがいました。

 

オンラインゲーム、YouTube、ゲーム課金など。抱える悩みは家庭の数だけありました。

 

 

【事例①:園児~小学校低学年】お気に入りのゲームに対する気持ちのコントロール

 

 

ママのニックネーム:レーコせんせい(TFE加盟教室の先生)

住まい:千葉県船橋市

こども:小1男

仕事の時間:13:00-19:00(変則あり)

インターネット環境:主にリビング。

タブレットはパパ名義のiPad Airを貸しているため、管理できない場合は没収。

パソコンは、家族共有のノートパソコンか、ママの私物を利用。

スマホ、ゲーム機なし。

 

①メディアの時間は決めていますか?

スクリーンタイムは1日2時間としています。自分で計算させているので、時間の計算も得意です。

 

②親子でトラブルになったことはありますか?

時間が足りなくなってギャーギャーと癇癪を起こしていた時もありますが、最近は大丈夫かな。マインクラフトのことで癇癪を続けると、翌月までiPad回収になります。

 

③メディアに関して、後悔していることはありますか?

YouTubeの利用で投稿者を選ぶなど、もうちょっと条件をつければよかった

 

(参考)息子さんのメディア活用

主なタブレットの使用用途:
1.辞書、参考書、情報媒体の代わり(漢字を調べたり、宇宙の用語を調べたり、天気を聞いたりしています)
2.マイクラ (そのものズバリ)
3.YouTube (マイクラのテク習得や合唱の練習)
4.ピアノの練習(専用アプリ)

パソコンの主な使用用途:管理表づくり

 

レーコせんせいのおうちでは、幼稚園の年長のときからこのルールを徹底しています。

 

 

【事例②:小学校低学年~中学年】ママ不在時のメディア時間の管理とオンラインゲーム

 

 

ママのニックネーム:樽美

住まい:大阪府

子ども:小3女

仕事をしている時間帯:8:00~17:00(在宅)

インターネット環境:
パソコン、タブレットは家族共用
ゲーム機(任天堂Switch、3DS)あり。一人っ子なのでほぼ専用機
スマホなし

 

①メディアの時間は決めていますか?

するべき事をしたあとなら、好きなだけやっていい…という約束です。

以前は「午前中は禁止」だったのですが、娘から「休みの日は午前中もやりたくなる」という要望があり、話し合ってルール改定しました。

 

②親子でトラブルになったことはありますか?

ケンカ…ではないですが、コッソリ隠れてYouTube観てたりするので「観たいよね。お母さんに怒られずに堂々と観たいよね。だったらどうすればいいと思うの?」って声かけはしょっちゅうです。

 

③メディアに関して、後悔していることはありますか?

(仕事で)私の目が届かない時間が長いので、ルールが守れていない事も多いです。ウチは、守れなかった時のペナルティをちゃんと決めていないのでゆるいと思います。

今後の不安としては、オンラインゲームをどこまで許可するか…です。

オンラインゲームがどういうものなのかは一通り説明して、リスクについても話しました。娘には「ゲームの向こう側に、本当の人間がいる」と言うことをしっかり伝えています。「自分にはまだ早い」と感じたのか、あまり積極的にやりたがりません。

でも「DSのすれ違い通信をやっていいか?」と聞きにきたので、だんだんそういうのもやりたがるようになるんでしょうね。

 

オンラインでつながることを意識し始める年齢。これからが心配とのお話でした。

 

 

【事例③小学校中学年~高学生】YouTubeなど動画の視聴

 

 

お名前:もん

住まい:埼玉県鶴ヶ島市

子ども:小3女

お仕事をしている時間帯:10:00~19:00(日によって変動あり)

インターネット環境:
子ども専用のタブレットあり リビング・子供部屋(見渡せる状態)で使用
パソコンは家族共有のものをリビングで使う
スマホ、ゲーム機なし

 

①メディアの時間は決めていますか?

ゲームはしないのですが、YouTubeやビデオパスにハマってます。やることが終わってから夕御飯後2時間と決めているのですが、ひとつひとつ、あれ終わったの?とチェックするという残念な結果となっています。

最近も約束を守れず、1ヶ月タブレット禁止にしました。ちょっと懲りたのか、今は少しましになっています。

 

②親子でトラブルになったことはありますか?

ケンカというより、一方的に怒ることになりますね。タブレットを没収されてしょげている顔を見ると、つい許してしまいそうになります。

 

③お子さんがYouTubeや動画を見ることに不安はありますか?

以前、最初は女の子向きのアニメだったのが、最後には成人向けのアダルトな内容になったものがありました。その時はすぐに消したものの、その後関連でおすすめされるものに有害コンテンツが増えてしまい、履歴を一度全部キャンセルしたことがあります。

それからは時々、子どもが寝たあとに何を見ていたのかをチェックしています。

 

他のママのお話を聞いて、「オンラインゲームは一緒にするようにしようかなと思っている」とのことでした。

 

 

【事例④小学校高学年~中学生】オンラインゲームへの課金

 

 

お名前:あずママ

住まい:兵庫県姫路市

お仕事をしている時間帯:9:00~18:00(不規則なこともあり)

子ども:小1女、小3女、中1男

ネット環境:
中1スマホ(生徒会でのスマホルールあり) デビューは小3
使用用途:主にゲーム、LINE

小3スマホ、タブレット 使用は家庭内リビングのみ
使用用途:主にYouTube

小1タブレット 家庭内リビングのみ
使用用途:主にタブレット学習、生活習慣アプリ
YouTubeはリビングのテレビ

スマホは小3から持たせています。幼い時期の3年ほど、親の管理下で使わせることができたので良かったと思います。

 

①メディアの時間は決めていますか?

するべきことができていれば、基本的にはオッケーにしています。実際は、宿題勉強、お手伝いなどしていると1日1時間程度になりますね。

約束を破った場合は、1週間一切禁止にもします。自由の裏にはルール、責任、自己管理があることは小さいときから伝えています。

 

②スマホのアプリやゲームに課金することをどう考えていますか?

課金に関しては、世代間の価値観の違いがありますよね。親世代は『もの』の価値に対して、子供世代は『ストーリー』の価値に対してお金を払う。

物として残らないものに対してお金を使うことに対して、親世代が理解するのは難しいかもしれません。今の時代は、実体のないものに対しても価値を感じれば対価を支払うことをためらいません。

ゲーム課金を何万とするわけではなく、お小遣いをやりくりしての課金なら認めることも大切かなと思います。お金自体も実体のないものになりつつありますし、新しい時代の価値観を否定してはいけない気がします。

大切なのは、限度を知ることだと思っています。

 

中学生の息子さんを持つあずママ。この年齢になると、スマホやゲームはお金の使い方とも関わる問題となってきているようです。

 

 

【事例⑤中学生~高校生】オンラインゲームと課金、親子の攻防戦。

 

 

ニックネーム:ゆりまま(パソコン教室経営)

子ども:(現在)大学3年女 高校3年男
※今回はお子さんが小学校高学年から高校卒業までの頃のお話をうかがいました

家を空けている時間:8:00~19:00(通勤時間含む)

インターネット環境:
パソコン・タブレット・スマホ・ゲーム機ほとんどあり(当時からネット環境はかなり整っていました)

 

①メディアの時間は決めていましたか?

するべきことことをしていれば制限はしませんでしたが、パソコンについては親がいないときに子どもだけで使用するのを禁止していました。

当時小学3年生くらいの娘が全然守らなかったので、パソコンにパスワードをかけて入れないようにしましたが、何度もパスワードを破ってイタチごっこ状態に。パスワードが破れないときは、セーフモードで起動していたこともありました。

ゲームは私も好きだったので、ほとんどのゲームは一緒にしていました。一般のお子さんよりもずっとゲームはしていたと思いますが、それでもまだ、私が家にいないと宿題もせずにずっとゲームをしていました。

一度ネットを使えないようにWi-Fiルーターのカードを抜いていたのですが、家に帰るとオンラインゲームをしていて、どうしてできるの??と聞くと、向かいのお友だちの家のネットにつないでいると…。

反対に向かいのお子さんがうちの玄関に張り付いてゲームをしているので、「何してるの?」と聞くと、「家のネットの調子が悪いからここでネット拾っている」と。子どもって、やりたいことがあると色々考えてすごいパワーを使いますよね。

 

②スマホの使い方は決めていましたか?

高校生になってからスマホを持たせ、「部屋には持ってあがらない」と決めたのですがまったく守られず、毎日攻防しました。見つかると3アウト制で1週間取り上げましたが、高校生3年間何の変化もなくくり返しました。

 

③ゲーム課金やスマホの使い方について、親子でトラブルになったことはありますか?

私がパソコンを教える仕事をしているので、ネットの危険性についてもかなり話をしてきましたが、娘は全く聞かず…。小学校の時にお年玉の2万円でゲーム課金をしていたことや、高校になってスマホを持たせてからも、何度も万単位のiTunesカードの抜け殻を発見したことがあります。

課金がすべて悪いとは思っていませんが、年齢に合わないお金の使い方には問題があると思います。お金の管理を子どもに任せていたので、それにも問題があったのかもしれません。

ちなみに、下の息子とはまったくトラブルがないので、子どもの個性もあると思います。

 

④娘さんはその後、どうなりましたか?

娘は大学浪人したのですが、その間はスマホも部屋には持って行かなくなり、ゲームも一切しなかったようです。目標を見つけたのかもしれません。

時期が来れば自然と解決する問題だったのかもしれませんが、今ふり返っても、「好きにさせてやればよかった」ではなく、必要な攻防だったと思います。

 

 

親がスマホをやめられないのは、子どもにも悪影響?

 

 

ママたちからお話を聞くなかで、みんなが困っていたのが、「子どもに注意をしている一方で、大人(ご主人や自分)はずっとスマホをさわっている」という問題。

 

ニュースや動画を見る、天気やレシピを調べる、LINEやメールでやりとりするなど、スマホにはテレビ・ラジカセ・辞書・新聞・雑誌すべての機能がつまっていて、大人は一日中手放すことができません。

 

「パパやママはいいのに、どうして子どもはダメなの?」と聞かれたとき、どう説明しているかも話題になりました。

 

いろいろな理由をまとめてつい、「大人だから」と言ってしまいがちですが、これについては、なぜダメなのかをていねいに説明するべきだとの意見がほとんどでした。

 

時間や使い方を制限するのは、スマホやゲーム機器が発する光などが、成長途中にある子どもたちの目や脳に影響を与えることがわかっているから。

 

「カフェインやアルコール、タバコのように、メディアの過剰な使用は成長途中に避けるべきもののひとつと説明している」とレーコせんせいは話しています。

 

反対に制限のない大人は、「子どもたちが情報を必要としているときこそスマホを使って収集を手伝い、答えを一緒に探すことが大切」とも。

 

話を聞いて問題に寄り添い、子どもたちが「大人はスマホばかり」ではなく、「自分も誰かを助けられるような大人になりたい」と考えられるような関係を作っていきたいですね。

 

 

認めることと、あきらめることはちがう

 

 

子どもの年齢や個性によって悩みはちがってくるものの、今回お話を聞かせてくれたママたちには、共通する点がありました。

 

それはどんなに効果がなくても、問題がすぐに解決することはなくても、子どもたちが何をしているかに向き合い、声をかけ続けていること。

 

ママたちはみんな、「自分も子どものころは、どれだけ親に叱られても、やりたいことをやめなかった」と笑いながら、それでもルールを作り、子どもたちと話しあっていました。

 

ゆりママ 「やりたいことは止められないのだと思いますが、親は向き合う姿勢を持っていなければいけないと思います」

 

あずママ 「認めて自由にさせるのと、向き合うのが面倒で自由にさせるのは違いますよね」

 

子どもの「やりたい」気持ちを大切にしながらも、目を離さないようにしていると話すママたち。ネットでは “経験のために失敗させる”ことが、とりかえしのつかない結果につながることもあります。

 

「子どもには、前向きに失敗させるべき」シーンが多い子育てにおいて、そうは言い切れないのがネットの特殊なところ。どれだけ危ないかを伝えるために、“怖い”という気持ちもある程度必要だと考えるママもいます。

 

1年後、5年後、10年後。みなさんはお子さんに、どんな未来を手にしてもらいたいですか?

 

スポーツ選手や社長、YouTuberがお子さんの夢なら、人気やお金、輝かしい記録を手にしてほしいと考えているかもしれません。

 

けれど子どもたちがどんな未来を描いていても、多くの親は健康で幸せでいてほしいと願っているものです。

 

そのためには今、何が必要か。元気に活動し、食べ物をおいしいと感じてしっかり眠るためには、メディアとどうつきあうべきなのか。

 

ママたちのお話からは、「親として子どもにできることは、不必要なしめつけではなく、少し先を生きる人間として、子どもたちの健やかな毎日を毅然とした態度で守ること」であると感じました。

 

 

Text by 黒田 靜

 

 

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