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家庭ではじめるプログラミング②絵本やマンガ、書籍で学ぶプログラミング

 

こんにちは!子ども向けプログラミング教室“Tech for elementary(以下、TFE)”本部の澤部アイコです。

 

TFEの加盟教室では、子どもたちは主にパソコンを使ってプログラミングを学んでいます。

 

けれどプログラミングは決して教室でしか学べない特別なものではなく、パソコンを使わなくても学ぶことはできます。

 

【参考記事】家庭ではじめるプログラミング①アンプラグドで学ぶプログラミング

 

今回はおうちで学べるプログラミングとして、絵本やマンガ、入門書などの書籍をご紹介します。

 

本はプログラミングを知るのに一番身近な方法ではありますが、選び方をまちがえると「何がなんだかさっぱりわからない」状態になってしまうこともあります。

 

お子さんもおうちの方も、「プログラミングっておもしろそうだね!」と思えるような、本の選び方をご紹介しますね!

 

 

入門書・マンガ・写真付きの実例書、家庭向けなのはどれ?

 

2020年から小学校でプログラミングが必修化されることにともない、プログラミング関連の書籍は次々に新しいものが出版されています。

 

絵本やマンガのように低年齢の子どもが自然と読めるものから、大人や教える側に立つ教員に向けたものまで、いろいろなジャンルがあります。

 

まずは入門書・マンガ、専門書についてご説明します。たくさんのママの関心を持っている絵本は、2章でじっくり解説しますね!

 

① 入門書

 

入門書というと堅いイメージがありますが、雑誌のムック本など、幼児から小学生の親子を対象に、プログラミング教育を特集した読みやすい書籍。

 

プログラミング教育とは何かを初心者にもわかりやすく解説し、親子で楽しめるビジュアルプログラミングソフトの使い方なども紹介しています。

 

カラーで写真も多く使われているため子どもでも親しみやすく、教室へ行くほどではないけれど、おうちでパソコンを使ったプログラミングに挑戦してみたいと思ったときも役立ちます。

 

 

漢字にふりがながついているものもあり、興味がある子なら小学校の低学年でも、自分で本を見てプログラミングに挑戦することができます。

 

② マンガ

 

プログラミングの考え方を、ストーリーの中で学んでいく教育マンガ。学校の教室や図書室、町の図書館にもよく置かれています。ストーリー仕立てになっているため、プログラミングを学んだ経験がない子どもでも気軽に楽しめ、様々な知識を自然に吸収することができます。

 

大人でも楽しく読める内容となっていますが、ストーリーには小学校の低学年向けと高学年向けのものがあり、年齢にフィットする内容を選んだ方が、最後まで飽きずに読みすすめられます。

 

ゲームやパソコンに興味を持ちづらい女の子でも、ストーリーを選べば楽しくプログラミングとは何かを学べます。

 

③ プログラミング教育に関する書籍

 

 

小学校でプログラミング教育が始まることで、どう授業に対応すればいいか不安を感じている方もいらっしゃると思います。

 

試験的に授業に導入されたプログラミング教育をまとめた書籍は写真も多く、一見わかりやすそうなのですが、こちらは教育関係者を対象にしたものが多めです。

 

2020年に始まるプログラミング教育は、小学校の先生にとっても研究を要するもの。家庭向けの書籍と同様に、授業をサポートするための書籍も多く出版されています。

 

プログラミングの知識がある方であれば、小学校でどういったことをするかについて理解を深めるのに役立ちますが、お子さんと一緒にプログラミングを学ぶには、扱いづらいかもしれません。

 

(資料・コメント協力:こどもプログラミング教室ひなたぼっこ 大村先生

 

 

絵本が使いづらい理由

 

 

“ルビィのぼうけん”をはじめ、“アルゴリズムえほん“などの絵本は、低年齢でもプログラミングの考え方にふれられるのが魅力です。カラフルな絵をふんだんに盛りこんだものや、ポップアップなど様々なものが出版されています。

 

小学校の授業や大人向けの研修でも、絵本の内容をテーマとしたアクティビティが実施されるなど、幅広い年齢の人がプログラミングを学ぶのに適しています。

 

一方で読む人によっては、プログラミング的思考が何かに例えられ、抽象化されていることで「何が伝えたいのかよくわからなかった」と感じることもあるのが絵本の欠点。

 

一見、他のどの書籍よりも簡単にプログラミングが学べるようでいて、実は比較的扱いが難しいのが絵本です。

 

せっかく子どもが興味を持ったのに、何がおもしろいかがわからないまま終わってしまったという残念な声も。

 

そこでお子さんの理解を深めるには絵本をどう活用すればいいのか、TFE加盟教室の先生に聞いてみました。

 

 【協力】姫路キッズプログラミング 横谷先生

 

ママ: 横谷先生こんにちは!プログラミングをテーマにした絵本のことを教えてください。話題になっている“ルビィのぼうけん”を子どもにプレゼントしたのですが、全然興味を持ってくれなくて。親もどう教えていいのかわからないんです。

 

横谷先生: ルビィのぼうけんですね!私も大好きで、ルビィをテーマにしたワークショップもしています。保護者の方にも楽しんでもらっていますよ。

 

ママ: この本、どうやって活用したらいいのでしょう?

 

横谷先生: 私はよく、後半の69ページから出てくる“じぶんでやってみよう”というアクティビティを子どもと一緒にしています。

 

前半の物語から学習をはじめてしまうと、ルビィや登場するキャラクターが何を伝えようとしているのかわかりにくいかもしれません。

 

アクティビティを通して、コンピュータがどのように情報を処理するのかを先に理解しておくと、ルビィたちが何をしているかがわかりやすいんです。

 

 

コンピュータを理解することの大切さ

 

 

ママ: プログラミングではなくて、コンピュータですか?

 

横谷先生: そうです。プログラミングというのは、コンピュータを人間の思い通りに動かすためのメッセージです。そのメッセージを、コンピュータはどんな方法で理解していくのか、きまりを知っておくこといいと思いますね。

 

ママ: コンピュータのことを知らなければ、プログラミングは理解できないんですか?

 

横谷先生: そんなことはありません。けれどコンピュータのことを知ってからプログラミングを学べば、できることやアイデアはより広がると思います。

 

ママ: コンピュータを学ぶなんて、子どもにできますか?

 

横谷先生: できますよ!“ルビィのぼうけん“や”アルゴリズムえほん“という有名なプログラミングの考え方を学ぶ絵本は、「わかる人には楽しいけど、わからない人にはちんぷんかんぷん」ということがあるんです。

 

大人でもそうなので、はじめてプログラミングにふれる子どもにはもっとわかりにくいかもしれません。

 

でもコンピュータの中がどうなっているのかを紹介する絵本から先に読めば、コンピュータがメッセージを理解する流れがわかって、決まりに沿ってメッセージを伝えることの大切さが自然と身につけられると思います。

 

“ルビィのぼうけん“には、続編の”コンピュータの国のルビィ“という絵本が出版されています。順番としてはこちらから読んだ方が、プログラミングも理解しやすくなるかもしれませんね。

 

 

プログラミングの学習は、教室の先生や知識のある大人がサポートしてあげるのがベストです。けれどおうちの人も初心者で、子どもと一緒に勉強したい!と考えている場合は、コンピュータについて書かれた絵本からスタートするとスムーズです。

 

ポップアップや工作キットつきの絵本なら、大人がついていないときでも楽しめますよ。

 

 

プログラミング教室での取り組み

 

 

最後にTFE加盟教室の先生は、書籍をどのように活用しているのかを聞いてみました。

 

新田先生(徳島県:ルビーパソコン教室

教室にはプログラミングだけでなく、パソコンに関するいろいろな種類の本を置いていて、子どもたちも好きなときに読めるようにしています。

全員がどんどん読んでくれるわけではないですが、パラパラ見たら何かは頭に残っているようで、以前2進数の説明をした時に「あ!」という顔をしながら、以前読んだ「コンピューターとプログラミング」の本を取り出してきて「これですね!」と言っている子がいました。

今は、いろいろなことを学んでいるのでピンとこないことが多いと思いますが、たくさんの本にふれていれば、いずれ点と点の知識がつながり、「線」となり、さらに「面」となることでチカラになっていくと思います。

 

大礼先生(兵庫県:パソノワ

プログラミング教室をスタートして一年たった今、学んだことがどれくらい身についているかは個人差があると感じています。

復習が必要だと感じる生徒とは改めて、絵本を使ってコンピュータのことを学んだり、アンプラグドな学習をとりいれて、プログラミング的思考を定着させていきたいと考えています。

 

横谷先生(兵庫県:姫路キッズプログラミング Jump
教室にはただひたすらゲームが好きな子と、広くコンピュータに興味を持っている子がいます。その子たちの学び方を見ていると、広くコンピュータに興味を持っている子は、幅広い知識を吸収する力がありますね。

「この知識はゲームに関係ない」ではなく、「絵を描きたいからペイントソフトの使い方を覚えたい」、「作ったデータをクラウドに保存したいから、インターネットのことをもっとよく知りたい」といった気持ちがあると、できることが無限に広がっていきます。

それにはやはり、コンピュータにはいろいろなことができるということを、絵本やマンガを通して早い段階で知っておくといいと思います。

 

さりげなく置いてある一冊の本が、大人も知らない世界を子どもたちに開いてくれるかもしれません。

 

「おもしろそうだな」と思う気持ちが、ご家庭に未来を運びます。

 

Text by 黒田 靜

 

 

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