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小学校でのプログラミング授業はViscuitとScratchどちらがいい?

2019年3月1日、Tech for elementaryでは栃木県足利市でプログラミング教室を運営する、長映世先生を講師にお招きし、オンラインセミナーを開催しました。

 

タイトルは「小学校プログラミング授業セミナー」。

 

子ども向けプログラミング言語「Viscuit(ビスケット)」を使った小学校での出張授業と、Scratchとの比較についてお話しいただきました。

 

 

運営教室について

 

長先生が運営する「パソコン教室ピーシーポポ」は、お子さんやシニアを対象としたパソコン教室です。

 

教室では、

・シニア向けのパソコン・スマートフォン・iPad教室

・子ども向けのプログラミング教室

を運営されています。

 

2018年4月にスタートした子ども向けプログラミング教室では、TFEのScratch教材を使ったタブレット・初級・中級コースを開講。

 

この他にも、2019年4月からは小学校低学年を対象に、パズル・ロボット・プログラミングを組み合わせて学ぶアーテックのコースも開講しています。

 

 

小学校での授業開催までの経緯

 

 

長先生は2016年から2019年まで、1年に1度足利市内の公立小学校でプログラミングの授業を行っています。

 

比較的早い時期から小学校での授業が実現したのは、2016年秋に公民館で開催されたイベントがきっかけでした。

 

当時、長先生はシニア向けのパソコン教室を運営しており、シニアを対象とした公民館のパソコンクラブでも講師を務めていました。

 

そこでの活動の一環としてViscuitを導入してみたところ、非常に好評で、公民館の会長さんから秋に開催する地区の文化祭への出展を打診されます。

 

参加を決めた長先生はタブレットを持ち込み、Viscuitを使って地域の子どもたちを対象とした無料体験会を開催しました。

 

その文化祭には、地区にある小学校の校長先生や教頭先生も参加しており、体験会を見た先生方から小学校での授業を依頼されます。

 

2016年と言えば、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化されると決まった年。先生方の関心は高く、文化祭の直後、2016年の冬には1回目の授業が実現することになりました。

 

 

Viscuitを使用した理由

 

 

長先生はシステムエンジニアとして、テキストプログラミングに関わった経験があります。

 

プログラミング教育が話題となり、子ども向けプログラミング言語のScratchが話題になったときも、ひと通り体験してみたとのこと。

 

けれどScratchで自由にプログラミングするには、Scratch特有の書き方をあらかじめ学習する必要があり、その頃の長先生は不自由さを感じました。

 

一方Viscuitは、Scratchと同じ子ども向けのプログラミング言語でありながら、アルファベットなどの文字を介さず、「めがね」という部品だけでプログラムを作成します。前もって学習しておく必要はなく、すぐにプログラミング作業に取り組むことができるので、より自由な感じがしたと長先生はふり返ります。

 

小学校での授業にあたっては、Viscuitが主催するファシリテーター講習を受講し、プログラミング教育に貢献できる授業内容を検討しました。

 

 

小学校でのプログラミング教室のための準備

 

長先生が講師を務める小学校のプログラミング授業は、学校のパソコンルームで開催され、生徒は1人1台パソコンを使用します。

 

学校のパソコンでViscuitをスムーズに使うには、あらかじめアイコンを作っておくなどの設定が不可欠です。ところが学校のパソコンはリモートで管理されており、現場の先生ではわからないこともありました。

 

パソコンに詳しい先生の異動などもあり、毎年同じ環境で使えるかどうかは不確定です。長先生は毎年準備日を設定し、講師の先生と現地の確認を行っています。

 

2016年と2017年は、子どもだけを対象にプログラミングの授業を行いました。その後、学校からは「2019年度以降、Viscuitを使った授業は学校の先生が担当していく」意向が伝えられ、2018年は子ども向けの授業の前に、教員研修も実施しました。

 

教員研修は放課後に、プログラミングとは何か?という基本から、ViscuitとScratchの違い、Viscuitの操作方法や具体的な授業内容などを1時間半かけて指南しました。

 

プログラミング教育導入も目前となり、先生方も熱心に参加してくださいました。

 

 

授業概要

 

小学校での授業は、Viscuitのファシリテーター講習で学んだ授業案を参考に、以下のような内容で実施しました。

 

対象学年:5・6年生(2016,2017年)、 4・5年生(2018年)

授業科目:総合学習の時間

授業時間:90分(1,2時間目など、連続した授業で実施)

 

内容:

【受講1年目】

①1人ひとりがパソコン上に絵を描く
②パソコンの中で描いた絵を動かす
③教室前方のスクリーンに、みんなが描いた絵を集めて動かす
④絵を動かすだけでなく、クリックすることで何かが出てくるといったプログラムを作る
⑤隣の席の子と作ったものを見せ合い、遊んでもらう

 

【受講2年目】

①1年目の復習を兼ねて、描いた絵をスクリーンに集合させて動かす
②水族館をクリスマスにするなど、テーマを変更して作ったキャラクターを動かす
③シューティングゲームを制作する
④隣の席の子と作ったものを見せ合い、プレイしてもらう

 

シューティングゲームは短い時間で完成できるもので、学んだこと以上の技術を使ってゲームを作る生徒もいました。

 

早くパソコンに触りたくてウズウズしている子どもたちのため、この授業ではほとんど先生からの説明を入れていません。使い方の説明がなくても、直感的に操作できるのがViscuitの魅力のひとつ。

 

90分の授業のあいだ、子どもたちはほとんどずっとパソコンでの作業に集中しています。

 

 

ViscuitのメリットとScratchへの移行

 

 

Viscuitは、プログラミングに触れたことのない生徒でもすぐに扱えることや、ビジュアルがシンプルであること、ローマ字などの文字を使用しないため、低学年でも導入できるところが大きな魅力です。

 

年に一回程度の授業や、公民館などのイベントで使用するには幅広い年齢の人がプログラミングを楽しめる優秀な教材。

 

ただ、長く積み重ねてプログラミングを学んでいく過程では多くのめがねを扱わなければならず、深く考えるスキルが必要な面もあります。

 

またプログラミング教材がセールスという形で学校に持ち込まれ、たくさんの教材を吟味するなかで、現場の先生方にも「あえてメジャーなScratchを避ける理由はない」との認識が生まれつつあります。

 

長先生にも、今後はScratchをメインとしたプログラミング授業を行って欲しいとの依頼があり、2019年以降はScratchを使った授業を行う予定です。

 

ただしScratchをどのように導入するのかは、学校とのすり合わせが必要だと長先生は感じています。

 

TFEの体験会のようにプログラミングそのものに焦点をあてた内容にするのか、教科の一部として活用するのかはこれから話し合います。

 

 

まとめ~地域と人とのつながり~

 

2016年に長先生がはじめて小学校でプログラミング授業を行った際、地元テレビや新聞など、複数のメディアが取材に訪れました。

 

けれどそれが教室のPRや集客につながったという手応えはありません。

 

また報酬の面でも、ビジネスとして成り立っているとは言い難いのが現状。小学校での活動を、直接的に教室の売り上げアップにつなげるのは難しいと長先生は話します。

 

一方、3年続けて学校で授業を行ったことで、先生方の意識は大きく変わってきています。

 

最初は子どもたちを落ち着かせるためのサポートとして授業に参加していただけだった先生にも、3年目には「来年からは自分たちが授業をする」という目標ができたことで、より技術的な部分にも関わってもらえるようになりました。

 

長先生自身も、小学校での授業をきっかけに自らのパソコン教室にプログラミングコースを導入。公民館のパソコン講師として継続した活動も求められるようになるなど、地域との関係も深まりました。

 

さらには、Viscuitのファシリテーター講習で知り合った人や公民館のIT担当者など、プログラミング教育に関わるたくさんの人とのつながりも生まれました。

 

地域に根ざした活動で、活躍の土台を地道に固めてきた長先生。2020年のプログラミング教育必修化に向けて、需要の増加が見込まれます。

 

 

Text by 黒田 靜

 

 

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